いい中古マンションがないか、夫婦で調べまくる毎日。
そんな時、なんとなく良さげな物件を見つけました。
ただ、売主が入居中とのこと。
入居中の家にお邪魔して部屋を見せてもらう、という状況を想像できず、少しためらいはありましたが、不動産屋さんに連絡して、見学の日を設定してもらいました。
当日は、マンションの前で不動産屋さんと待ち合わせをし、部屋に向かいました。
こういう時、私はなんと言って挨拶すればいいのだろう?と、前日からずっと考えていましたが、その場でとっさに出た言葉は、「こんにちは、お邪魔します」でした。
…そりゃそうか。
その日在宅していたのは、奥さんだけでした。旦那さんやお子さん達は、見学の間、外出しているとのこと。
そして部屋の中へ。
10階以上のため、眺望は素晴らしく、風の通りも良く、明るい部屋でした。80平米以上で広さも十分。
「どこでも自由に見てくださいね」とおっしゃっていただいたものの、収納などを見るのはなんだか申し訳ない気持ちになり、細かい部分はチェックできませんでした。
そんな私とは逆に、夫は遠慮なく、隅々まで観察をしておりました。(自分が買うかもしれない家なんだから、それが普通ですよね。)
ざっと全体を見せてもらった印象としては、10年以上住んでいるわりには、とても綺麗、ということ。
この時は、壁紙を変えるぐらいで、あとはそのままでもいいのでは?と思っていました。
…が、
実は、この物件、夫がとても気に入っていたため、売主さんの退去後に再度見学に行きました。
家具が全て撤去された室内を見ると、前回とはかなり違う印象を受けました。
当たり前ですが、古い。
キッチンや風呂などの使用感が結構ある。
人が住んでいる部屋と、人が出て行った後の部屋では、こうも印象が違うものかと驚きました。
壁紙、床、水回り一式を全て変えた場合の見積もりを出してもらうと、新築マンションと変わらない値段になってしまいました。
というわけで、この物件は、候補から外れることとなりました。
私は、費用のほかにも、この物件を選びたくない理由がありました。(見学に行く前に分かっていた部分もありますが…。)
・玄関側の手すり部分の下の方に、足をかけることができる棒のようなものがあり(取り外せるものではない)、それに登ると子どもが手すりを乗り越えて転落してしまう。
・小学校までが近すぎる。出勤のために子どもより早く家を出ることになり、子どもを見送れない。子どもに戸締まりをさせることになってしまう。
・単純に、高層階が苦手。高所恐怖症ではないけれど、エレベーターの点検や災害のことを考えると不安。
そんなこんなで、家探しの旅を続ける私たちなのでした。
余談ですが…
入居中物件には、上記のほかにもう一軒見学に行きました。
そこは、夫も私もあまりビビッとくるものがなく、候補から外したのですが、2歳の息子が、その家(というか、その家の優しくてかわいいママと、お子さんのおもちゃ)をたいそう気に入って、「帰りたくない!!」と大泣きでした。
泣きながら魚のようにピチピチ跳ねる息子を抱えて退散しました。
帰り際にはジュースまでいただいて、本当に申し訳なかったです。
小さいお子さんがいて、入居中物件の見学を検討している方は、もし可能であれば、お子さんを誰かに預けてから…の方が良いかと思います。
うちは預けられる人がいないので連れて行きましたが、知らない場所に行くとテンションが上がってしまい、じっとしていられないので、家のものを壊さないか、壁を汚したりしないか、かなりヒヤヒヤでした。
以上、ご参考までに。
続きます。